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サーチナニュース 2016-08-16 22:11
http://news.searchina.net/id/1616562?page=1
中国国産アニメ、日本のテレビで放送され話題に
「逆襲」の第1歩だ=中国メディア
8月12−14日、世界最大級の同人誌販売会「コミックマーケット90」(コミケ)が東京国際展示場で開かれた。
日本のマンガ・アニメ文化、サブカルチャーを愛好する若者が多い中国のネット上でもコミケに関する情報が伝えられた。
実際にコミケに足を運んだという中国の人も多いのではないだろうか。
そんな中、中国生まれのアニメ作品が日本のテレビ局で放送され、注目を集めている。
中国メディア・天津日報が13日に報じた。
記事は、「一人之下」という中国産アニメが7月9日より日本のテレビ局で放送を開始したとし、日本のテレビ局で放送された中国アニメ第2号となったと紹介した。
そして、中国のネット上で人気を集めたマンガを原作として作られたこのアニメ作品が
「多くの中国伝統文化コンテンツを含んでおり、国外でも非常に人気を集めている」
と説明。
マンガは韓国や欧州などの出版社と販売に関する交渉を行っているとする関係者の話を伝えた。
また、作者である高安氏が日本アニメからの影響について言及したことを紹介。
「日本アニメは創作に影響を与えた。しかしそれは画風においてだ」
とし、沙村広明、冨樫義博、岸本斉史の3氏を「最も影響を受けた人物」に挙げた一方で
「ストーリーについては日本から何の影響も受けていない。
日本のマンガは好きだが、日本の価値観に染まってはおらず、どちらかと言うとちょっと受け付けないところがある」
と語ったとしている。
関係者によると、画風で日本の影響を多分に受けていながらも、その中身が本土文化に根付いたものであるからこそ同作品の持っている価値が高く、受け入れられる、とのことだ。
記事はさらに、同作品の日本上陸についてネットユーザーからは「国産マンガ・アニメの逆襲」との声が出ていることを紹介したうえで、関係者が
「それは時期尚早。ただ、逆襲に向けた第一歩を踏み出したということはできる」
と冷静に語ったことを紹介。
「実際、日本の会社と接触した時に、彼らに高慢なところを感じた。
ただ、作品が優秀であれば、彼らもきっと認めてくれることだろう」
としたことを伝えた。
強い影響を受けている以上、画風に日本のマンガやアニメの面影が見えていても決して不自然なことではない。
それを一概にパクリと言ってしまったら、新たなものが生まれる芽を摘み取ってしまうことになる。
影響力を正面から認める潔さはむしろ好意的に受け取られるべきだろう。
そのうえで、中国的な部分、作者個人のオリジナリティある部分をどんどん打ち出していってもらいたい。
「逆襲」という言葉はいささか挑戦的であるが、日中のマンガ・アニメ業界が将来的に互いに刺激しあう良きライバルとなれば、双方にとって良い影響が生まれることだろう。
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人民網日本語版配信日時:2016年8月19日(金) 13時40分
http://www.recordchina.co.jp/a147688.html
中国の「逆襲」始まる!
天津生まれのアニメが日本でも人気に―中国メディア
●中国のアニメ「一人之下 the outcast」は、中国のネットプラットホームで1カ月前に配信開始されるとほぼ同じ時期に、日本のTOKYO MXでも毎週土曜のゴールデンタイム午後9時から放送されるようになった。
中国のアニメ「一人之下 the outcast」(ひとりのした ジ・アウトキャスト)は、中国のネットプラットホームで1カ月前に配信開始された。
それととほぼ同じ時期に、日本のTOKYO MXでも毎週土曜のゴールデンタイム午後9時から放送されるようになった。
これで、日本進出を果たした中国のアニメは、「霊剣山 星屑たちの宴(原題:從前有座霊剣山)」に続いて2作目となる。
さらに「一人之下 the outcast」は、欧米の動画サイトでも注目を集めている。
あまり知られてはいないものの、この大人気アニメは中国・天津で生まれた。
■中国国内外で大ヒットした「天津産」の「一人之下」
「一人之下」を製作した天津動漫堂芸術発展有限公司の李盈総経理は取材に対して、「『一人之下』のウェブ漫画版は2015年から連載が始まり、累計クリック回数は14億回を超えている。
超人気作品で、真の大ヒット作となっている」と話した。
同作品は7月9日に、TOKYO MXで放送が始まり、第1話が日本最大級のアニメ見放題サイト「dアニメストア」のデイリーランキングで6位に入った。
そして、正規版は中国語と日本語しかないため、欧米のアニメファンは自分たちで字幕を付けて観賞するなど、海外で瞬く間に大ヒットとなった。
日本でゴールデンタイムに放送されるようになったことについて、李総経理は、「『一人之下』をアニメ化した当時から、当社のチームには海外に進出するという構想があった。
同作品には中国の伝統文化がたくさん盛り込まれている。
海外では中国の要素は非常に人気がある。
今後、漫画版も海外で発売する計画で、既に韓国や欧州の出版社と話し合いを始めている」と説明した。
■ストーリーは伝統文化に根ざすべき
どうしても避けられないのが、中国と日本のアニメの作風の比較だ。
「一人之下」の原作者・高安さん(ペンネーム:米二)は取材に対して、
「もちろん、日本のアニメの影響を受けている。
でも、それは画風の面に関してだ。
私に大きな影響を与えたのは、沙村広明、富樫義博、岸本斉史の3人。
最終的に岸本斉史の作風を取り入れたのはシンプルで一番簡単に描けるから」
と語ったものの、
「ストーリーの点では本当に何の影響も受けていない。
日本の漫画は好きだが、その世界観、価値観、人生観は好きではなく、受け入れられない部分さえある」
とした。
李総経理は、
「アニメ産業が非常に発達している日本のアニメは、今ある全てのアニメの作風をカバーしていると言える。
日本のアニメの画風の影響はとても大きく、どんなものを描いても日本のアニメにそれと似たものを見つけることができる。
しかし、そのストーリーは自国の文化に根ざしていなければ、花を咲かせることはできない」
との見方を示す。
「一人之下」の宣伝ポスターには、女優・徐静蕾(シュー・ジンレイ)の名前が「顧問」として書かれている。
李総経理によると、
「徐静蕾は単なる『顧問』ではなく、計画中の実写版映画のメガホンも握る予定」
としたほか、
「初め徐静蕾と連絡を取ったのはビジネスの面で協力してもらうためだったが、『一人之下』の全てのストーリーを見た彼女は非常に気に入り、実写版映画を製作することを決めた」
と明かした。
■天津には優秀なアニメ人材が豊富
多くの中国の80後(1980年代生まれ)や90後(1990年代生まれ)に、日本のアニメは大きな影響を与えている。
今回、「一人之下」が日本でゴールデンタイムに放送され、他の国でも注目されるようになっているのは、多くのネットユーザーの目には、「中国アニメの華麗な逆襲」と映っているかもしれない。
そのような見方に関して、李総経理は、
「逆襲できたというにはまだ早いが、逆襲の第一歩を踏み出したということは言えると思う。
もし、日本や欧米のアニメ産業を空高くそびえる木に例えるなら、中国のアニメ産業はまだ小さな木にすぎない」
と冷静に分析し、
「だから、さらに多くの中国の傑作漫画やアニメを海外に進出させなければならない」
と語っている。
実際には、天津のアニメ会社から大ヒットアニメが生まれたのは決して偶然ではない。
李総経理は取材に対して、
「天津にはアニメの良い土壌がある。
現在、中国最大のアニメ拠点は、杭州と天津の2カ所。
中国のアニメの発展環境は『最も良い時代』にあると言える。
大きな資金がこの産業に常に流れ込み、コピー版撲滅などの政策サポートもあり、今の環境は特に良い」
との見方を示した。
取材の最後に李総経理は、
「『一人之下』の海外進出は、単なるアニメ作品の輸出ではなく、文化の輸出でもある。
『一人之下』には多くの中国の伝統文化が盛り込まれているので、ある意味、同作品は中国伝統文化の宣伝になっている。
そのため、このような中国文化が詰まったアニメ作品がさらに大きな舞台へと羽ばたいて行くことを願っている」
と語った。
(提供/人民網日本語版・編集KN)
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サーチナニュース 2016-09-10 14:33
http://news.searchina.net/id/1618470?page=1
日本と中国とのアニメの差
技術ではなく「遺伝子」の問題だった! =中国メディア
中国の若者たちが日本のアニメ・マンガ文化に親しむようになって、すでに久しい。
その影響もあって、中国のアニメ業界も日本市場への進出など、発展の様相を呈するようになった。
一方、日本と中国のアニメ業界の間には、技術以外に大きな差が存在するという見方もあるようだ。
中国メディア・今日頭条は7日、
「中国と日本のアニメの差 そもそも『遺伝子』が違っていた」
とする文章を掲載した。
文章は、両国のアニメ業界の差を語るうえでしばしば技術の差、国による重視ぶりの差といった点から分析されるとしたうえで、「今日は新しい見方を提起したい」と説明。
それが「両国のアニメを形成する遺伝子が異なる」という根本的なものであるとした。
そして、
★.日本のアニメ文化が持つ遺伝子として
「日本文化自体が持っている、外からやって来たものを受け入れる包容力の高さ」
について言及。
米国のヒロイズムやギリシャ神話など世界の優れた文化を題材として取り入れることで、世界各地の人にアイデンティティを持たせ、受け入れられやすいものになっていると解説した。
また、
★.中国が全体主義や愛国主義的価値観一辺倒
であるのに対し、
★.日本は伝統文化の価値観を保つと同時に、
様々な価値観を受け入れ、生んできたとし、バラエティ豊かな価値観が日本のアニメの中身を豊かにしている
とも論じた。
さらに、「萌え」という日本独特の「遺伝子」も日本アニメに世界的な影響をもたらしめる結果につながっているとも分析。
「われわれには、われわれならではの世界的な影響力を持つ遺伝子が不足しており、
世界的な競争で不利となっている」
と論じている。
アニメ産業のベースとなり得る、自国社会における「価値観の多様化」という点について言及した文章の指摘は説得力がある。
それは、
多様な価値観を提供するだけでなく、
それぞれの価値観において自由に解釈をする
という受け手側の多様性の受容という点も大きいのではないだろうか。
ある1つの価値観の押しつけというのは、今の時代にはそぐわない
のかもしれない。
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