2016年12月24日土曜日

バイクレース最高峰MOTOGPに挑む町工場の情熱とは? :

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GLOBIS 知見録
http://globis.jp/article/4985

バイクレース最高峰MOTOGPに挑む町工場の情熱とは? 視聴時間 30:48


●2016/12/12 に公開

■「挑戦の物語~町工場が挑んだMOTOGP」

 二輪レースの世界最高峰MOTOGP。
 大手メーカーが多くの資源を投下して挑むこのレースに03年鈴鹿の町工場が参戦した。
 祖父の代から引き継いできたものづくりの情熱を受け継ぎ、汗と油にまみれたエンジニア達の夢を支えた一人の女性の物語。
 (肩書きは2016年10月15日登壇当時のもの)

<動画冒頭をテキストでご紹介>

森脇氏: 
 モリワキエンジニアリングの森脇緑と申します。
 映像でも見ていただきましたが、私の会社は特殊な会社なんですね。
 一般的に分かりやすいのが、四輪の世界トップのレースと言えばF1、二輪の世界トップのレースと言えばMOTOGPがあり、そのレースが世界で18戦、毎年行われています。

 先ほど映っていた車両は自社のもので、弊社は40数名の中小企業ですが、自社の技術で車体の設計・製造・開発・販売等々をやっております。
 MOTOGPのクラスは3つカテゴリがあるのですが、2010年にその真ん中のクラスのMOTOGP2クラスでイタリアのチームに供給をしまして、スペイン人ライダーが世界チャンピオンを獲得しました。
 そのクラスは、世界中の13社の企業が車体を自社で設計・供給しておりました。
 その中で日本企業はわが社だけで、グリッドの車両はたしか28台くらい並んでいましたが、マーケットシェアはスイスの企業に次いで2番手を日本企業として初めて獲得しました。

 実はメーカータイトルというのがまた別にございまして、最終戦のレースでスペイン人の世界チャンピオンが「モリワキのために絶対に優勝してチャンピオンを捧げたい」と、日本企業のうちのために頑張って走ってくださいました。
 ラップの最終コーナーで転倒してしまい、結果的にメーカータイトルは取れなかったのですが、その時にモリワキが世界に残した印象というのがあります。

 もともとはマフラーのモリワキで知られているのですが、格好よく言うとフェラーリと一緒で、フェラーリはF1をするために車を売っているのですが、まったく同じでバイクのレースを続けるために43年間バイクの部品を売り続けている会社なのです。
 特徴的なのは、一つの部品を作ることが大切だとは思っていなくて、一番の強みは先端技術を生みだすということです。
 それも中小企業でありながらやり続けるということを大切にしています。

(この続きは動画でご覧ください)

2016年12月22日木曜日

【君の名は。】英語版主題歌がカッコよすぎる、中国版の恐ろしさ!

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ロケットニュース24 2017・02・16
http://rocketnews24.com/2017/02/16/863545/

【君の名は。】RADWIMPSの英語版主題歌がカッコよすぎると話題

 2016年8月26日に公開され、社会現象にまでなった映画『君の名は。』。
 今では国内だけにとどまらず、世界中で上映され、2017年4月7日からは全米、カナダの劇場でも公開予定とまだまだその快進撃は止まらない。

 英語圏でも受け入れられるのか気になるところだが、どうやら心配はなさそうだ。
 というのも、なんと北米公開ではRADWIMPSの主題歌が英語に! 
 しかも、めちゃくちゃカッコイイことになっているのだ!

★・カッコよすぎる英語版主題歌

 RADWIMPSの公式YouTubeチャンネルでは、2月22日発売のニューシングル『君の名は。English edition』の全曲トレーラーが公開されており、映画の名シーンとともに英語版の収録曲4曲がダイジェストで流れる。
 これがわずか数日で20万再生オーバー。
 原曲のメロディはそのまま、新たに英語詞となった歌がカッコよすぎると話題だ。

 曲名も『Dream lantern』『Zenzenzense』『Sparkle 』『Nandemonaiya』と一新された英語版主題歌。
 実際にどう変わったのかは動画で確認して欲しいが、参考までにネットの反応を一部ご紹介しよう。

・ネットの声
「RADの君の名は。楽曲の英語バージョンかっこよすぎて泣ける」
「君の名はの曲の英語バージョンかっくいい」
「君の名は。の全主題歌の英語verもいい曲だな。」
「かっこいい!!ラッドの英語歌詞は良いね」
「君の名はの楽曲は英語バージョンのほうが疾走感があって好き」
「なんか英語の方が全部しっくりくるのは気のせいか…俺だけ?w」

……といったように、英語版主題歌はネットでも高評価。中には英語版の方が好きだという声もあったくらいだ。
 同映画では、主題歌が重要な役割を担ったことはご存知の通り。きっと北米でも旋風を巻き起こすに違いない。



【君の名は。】主題歌・劇中歌4曲メドレー【厳選・歌い手】作詞/作曲 RADWIMPS





Record china配信日時:2016年12月21日(水) 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/a158451.html




映画「君の名は。」の名シーンがこんなことに!
青空のはずが一面スモッグ―香港メディア

 2016年12月20日、香港のニュースサイト・端伝媒(イニシウム・メディア)によると、あるイラストレーターが今話題のアニメ映画「君の名は。」と大気汚染を“コラボ”させた作品を発表している。

 このイラストレーターが描いたのは主人公の立花瀧と宮水三葉が階段ですれ違うシーンや、青空を背景に2人が互いを見つめるなどのシーン。
 スモッグの濃度がすごすぎて、瀧のすぐ近くにいるはずの三葉の顔がほとんど見えない状態だ。
 ネットユーザーからは「映画のタイトルを『君のシルエットは』に変えなきゃ」といった声が出ており、同メディアは「恋愛ストーリーにとって天気や環境は大切。写真を見たら分かりますよね」とコメントしている。




無料ホームシアター http://mhometheater.com/2016/09/anime/62353.html
君の名は。
http://kissanime.ru/Anime/Kimi-no-Na-wa/Movie-720p?id=134020






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2016年12月20日火曜日

『君の名は。』」が1分たりとも退屈させない秘密(3):記録的大ヒットの理由

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BBC News 12/20(火) 15:38配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161220-38375849-bbc-int

『君の名は。』が中国でも大ヒット その理由は

 日本のアニメ映画『君の名は。』が、日本だけでなく中国でも大ヒットしている。
 中国で最も成功した日本映画の記録を塗り替えた、その理由は何なのか。

 有名なハリウッドスターや高額なスタントを使っているわけではないものの、12月初めの公開以来、興行収入は7800万ドル (約91億円)近くに達した。
 なぜこれほど好調なのか? 
 BBCのアシュリー・ニーム記者が探った。

■現実逃避を求める中国ファンを魅了

 新海誠監督(43)原作の『君の名は。』は、体が入れ替わる10代の男女2人の恋愛を描いている。
 悲運の若きカップルがすれ違う幻想的なドラマが、中国の観客の想像力を掻き立てた。
 その証拠に、中国の映画評価サイトの猫眼電影では、レビューの平均値が10点満点中、9.3点になっている。
 映画ファンの1人、テイラーさんは
 「言葉にならないほど美しい映画で、ひとつひとつのショットがまるで絵画のようだった」
と評価している。

 しかしささやかな現実逃避を求める中国の若者たちには、ファンタジーの要素がアピールしたのかもしれない。
「この映画を見たら、自分が若かった頃の青春時代が恋しくなって、本当に心が動かされた」
という感想もあった。

■タイミングがすべて

 中国の映画専門家たちは、『君の名は。』がちょうど良いタイミングで若い中国人の琴線に触れたと考えている。
「映画ブームをけん引している、いわゆる『ポスト90』と呼ばれる1990年代生まれ、可処分所得が一番大きいこの層をターゲットにした恋愛物語だ」。
 情報サイト「チャイナ・フィルム・インサイダー」のアナリスト、ジョナサン・パピシュ氏はこう分析する。
 さらにパピシュ氏は、
 「中国で人気が高まりつつある若年層のサブカルチャー、ACGN(アニメ、コミック、ゲーム、小説)にもちょうど当てはまる」
と言う。

 2億人の若い消費者のおかげで、中国の若年層向けエンターテインメント市場は急速に拡大している。
 中国の投資銀行、中信証券によると、市場規模は今後数年のうちに、5000億元(約8兆43000億円)に倍増する見込みだという。
 今の中国は今までになくハリウッドへの出資を拡大しているが(映画スタジオから映画館まで、大連万逹があらゆるものに投資しているように)、それと同時に、ハリウッド以外のプロデューサーによる映画をもっと受け入れられる状態にまで、中国市場は熟してきたとパピシュ氏は言う。

 中国の消費者は、ファッション、旅行先、購買習慣において国際的なテイストを求めている。
 ならば、映画市場もこれに違わない理由はない――というのが、パピシュ氏の見解だ。

■一度きりの現象なのか

 『君の名は。』は7800万ドル近い興行収入を上げ、『STAND BY ME ドラえもん』に代わり中国での日本映画の興行収入歴代1位となった。
 アニメ・クリエーターにとって、これは氷山の一角に過ぎないかもしれない。
 日本動画協会によると、日本アニメの海外での興行収入は昨年、3億ドル弱(約352億円)と80%近く急増した。
 ただし、増加分のうち中国が占める割合は不明だ。
 ただし、ひとつはっきりしている。
 成功は、保証されているわけではないのだ。

 「日本アニメは中国でよく知られていて、人気もあります。
 もすべての映画がヒットするわけではありません」
と話すのは、アジア映画コンサルティング会社のアーティザン・ゲートウェイで最高責任者を務めるランス・パウ氏だ。
 今年中国で公開された日本映画11本のうち9本がアニメ作品だったが、チケットの売り上げが2000万ドル(約23億4000万円)を超えたのは3作品だけだった。
 パウ氏は、ファン層を確立した有名な日本のシリーズ作品なら、そのキャラクターを色々と見ながら育ったミレニアル世代を中心に、好成績を収めるだろうと言う。

 しかしそれでも、中国での日本映画の売り上げは、ほとんどのハリウッド大ヒット作に大きく遅れを取っている。
 チケット売り上げで比較すると
 『ワイルド・スピード SKY MISSION』が3億5000万ドル(約410億円)超、
 『トランスフォーマー/ロストエイジ』が2億8600万ドル(約335億円)、
 『ズートピア』が2億2100万ドル(約260億円)
だった。

■今やアニメのゴールは海外市場? 

 『君の名は。』の大ヒットは中国に限ったことではない。
 先ごろは第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞でアニメ映画賞を受賞し、米アカデミー賞のノミネートも検討されている。
 しかし『君の名は。』のプロデューサーはBBCに対して、今後も一番に意識するのは日本市場だと話した。
 配給会社・東宝の川村元気氏は、
 「日本では通常、ビジネスは国内で完結してしまうので、ビジネスの観点から海外に出ていかなければ、という考えはなかった」
と話す。
 「けれども吹き替えのおかげで言葉の壁を乗り越えられたし、アニメなら、大掛かりなセットやロケ地を使わなくても広い世界を表現して、もっと幅広い海外の観客に訴えかけられる」
 日本のアニメ業界にとって、海外での成功はますます重要な収入源となりそうだ。

 アニメは日本の若者に共感されているが、日本の観客が歳を取るにつれてやがてアニメを好まなくなる可能性がある。
 「2025年には、日本の人口の4分の1以上が65歳以上になる。
 日本の出生率は、ドイツや経済協力開発機構(OECD)全加盟国の平均値より低いのが現状だ」
と静岡大学経営情報学科の竹下誠二郎教授は指摘する。
「こうしたことをひっくるめると、日本企業にとっては、新規需要を作り出すために海外進出を考え始める方が得策でしょう」

(英語記事 Why is Japanese anime getting big in China? )

(c) BBC News
最終更新:12/20(火) 15:42BBC News




●【中国崩壊】日本映画「君の名は。」が『中国に甚大な打撃を与え』関係者が絶望!! 日本と中国の最大の差は◯◯だったアル



無料ホームシアター http://mhometheater.com/2016/09/anime/62353.html
君の名は。
http://kissanime.ru/Anime/Kimi-no-Na-wa/Movie-720p?id=134020





2016年12月15日木曜日

「お笑いビッグ3」タモリだけがうまく生きている「これだけの理由」

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現代ビジネス 2017.03.12 
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51131

「お笑いビッグ3」タモリだけがうまく生きている「これだけの理由」
「今を肯定して生きればいい」

いつも飄々として楽しそう。
でも正直、何を考えているのかよく分からない。
すべてをさらけださない。
いつの間にかお笑いという枠からも外れて、独自の道を歩く。
そんなタモリがうらやましい。

■好きなことだけやる

 作家の吉行淳之介氏は、かつてタモリを評してこう言っている。
 「ああいうタイプの人というのは、過去だれかいましたか。
 いたでしょうかね。
 ああいうの。
 いや、お笑いタレントというのでもない。
 『芸人』という感じでもないね。なんだろうね、
 あれは」

 タモリ(71歳)は、つかみどころのない人である。
 でもなぜか「あんなふうに生きられたら楽しそうだな」「幸せそうだな」と思わせる不思議な雰囲気を持っている。
 長年『笑っていいとも!』(フジテレビ系)の構成作家を務めてきた鶴間政行氏はこう語る。
 「『いいとも!』時代、タモリさんはよく『毎日、新宿のアルタに、午前10時に来て13時半すぎに帰る。
 その繰り返し。
 だから俺は新宿に通うサラリーマンなんだよ』と言っていました。
 今、地方に行ってその土地を巡る『ブラタモリ』(NHK)が人気ですが、あれはタモリさんにピッタリな企画だと思います。
 これまでは『いいとも!』という制約があって地方に行くことができなかった。
 その分、今は自分の好きなことだけをやっている。
 これは32年も休むことなく『いいとも!』を続けてきた『ご褒美』なのかもしれません」

 もともとタモリは内輪ウケの「密室芸」を得意とした「キワモノ素人」としてテレビに登場。
 『今夜は最高!』('81年、日本テレビ系)などいわゆる「夜の顔」だったのが、『いいとも!』で昼の顔となり、老若男女から親しまれる存在となった。
 なぜ本来、大衆的でないタモリに人は好意を抱くのか。
 どこに魅力を感じるのか。

 まずはその知識の豊富さ、頭の良さだろう。
 タモリとの共演も多いミュージシャンでタレントのなぎら健壱氏が語る。
 「僕もよくゲストに呼んでもらう『タモリ倶楽部』(テレ朝系)では、タモリさんが台本を開いているのを見たことがない。
 全部頭の中に入っているんでしょう。
 そんなタモリさんがこだわりを持って、やりたいことをやるから面白い。
 タモリさんは普通の人が興味を持ちそうなことに本気で興味を持ってやっている。
 タモリさん自身が、物事を楽しみたいという気持ちが強い。
 それが視聴者を惹きつけている」

 鉄道、ヨット、アマチュア無線、古地図……多趣味としても知られるタモリだが、趣味を仕事にまで「昇華」するのが彼の特技だと言える。

■常識的だから常識を壊せる

 タモリと二人で結成した「日本坂道学会」で会長を務める山野勝氏もこう語る。
 「タモリさんと初めて会ったのは銀座のバーでした。
 僕が会社の人と坂道の話をしていると、タモリさんが『加わらせてもらってもいいですか』とスッと入ってこられてね。
 タモリさんは、決してウンチクを傾けるわけではなく、ちょっと違う視点で気づきを与えてくれるので、聞いているほうも心地よい感覚になるんです。
 『ブラタモリ』での一緒に歩く女性アナウンサーとの軽妙な掛け合いも面白くて、ふざけたことを言っても嫌みにならない。
 『こういう大人になりたいな』と思わせるものがありますね」

 博識のタモリだが、決してそれを自分からひけらかしたりはしない。
 タモリとの共演も多いタレントの勝俣州和氏が言う。
 「タモさんはよく『知識をひけらかす料理人なんてろくなもんじゃない。
 客に緊張させる店は二流だ』と言っていました。
 その言葉通り、自分は決して威張らない。
 後輩であろうが垣根を作らず、『人の輪』を大切にされる方ですね」

 このタモリの姿勢はどこで培われたのか。
 タモリがデビューするきっかけを作ったジャズピアニスト・山下洋輔氏が語る。
 「最初にタモリと会ったのは福岡のホテルでした。
 コンサートの打ち上げで盛り上がっていると、突然、知らない男が中腰で踊りながら入ってきた。
 サックスの中村誠一がデタラメな韓国語で怒ったら、何倍も上手い言葉で返してきた。

 こちらは喜んでもっとやれと囃し立てた。
 あとでタモリに入って来た理由を聞いたら『面白そうだったから』。
 その瞬間、こいつはデキると確信した。

 今考えるとタモリは根っからの『ジャズ体質』なんですね。
 ジャムセッションと一緒で、楽器を持って急に入ってきても、上手ければ許せることを知っていた。
 当然気が合って、皆に見せたいと上京を誘ったんです。

 タモリはやはり頭がいい。
 滅茶苦茶なようで、言って良いことと悪いことの見極めはきちんとしている。
 何が常識的かは子供の頃から見抜いていた。
 かつて作家の星新一さんが『常識的な人間でなければ非常識な面白さはわからない』と言っていましたが、まさにタモリはそれですね」

 常識を理解しながら、それを壊していく――こうしてタモリはビートたけし(70歳)、明石家さんま(61歳)らと共に「ビッグ3」と呼ばれる芸能界の大御所となった。
 その「ビッグ3」も今やサラリーマンであれば定年を迎え、余生を過ごす年齢である。
 だが、3人の現在の生き方はそれぞれ異なる。

■いい意味で適当

 タモリが自分の趣味ややりたい仕事だけを厳選し、人生を楽しんでいる一方、たけしやさんまは今も「お笑い」にこだわり戦い続けている。
 だが最近は「ちょっと世間からズレてきた」と感じさせることもある。

 昨年末、コカイン疑惑により俳優の成宮寛貴が芸能界を引退したことについて、たけしは
 「やめなくたっていいんじゃないの。相手が『FRIDAY』なんだから、俺みたいにずうずうしく、いきゃあいいんだよ。
 じゃんじゃん嫌がらせの電話とか。
 俺が言えた柄じゃないけど」
と自虐的にコメント。
 続けて
 「それだけ気にかけられることは、売れてるってことだと思わないと」
と持論を述べたが、ネット上では
 「売れていることと薬物疑惑は関係ない」
との意見も挙がった。

 もう一人の「ビッグ3」であるさんまは、いい意味でも悪い意味でも「お笑いモンスター」として突き進んでいる。
 今でも「自分が一番面白い存在である」ことを示そうと、若手芸人に混じって番組ではしゃぎまわっている。

 こちらもネットでは「老害」「痛々しい」といった声が挙がることもある。
 二人とも少なからず好感度を落としているのである。

 「たけしさん、さんまさんは常に前へ前へのタイプ。
 もちろん二人とも凄いんだけど、濃すぎるから毎日見ていると疲れてしまう。
 でもタモリさんなら毎日見ていられる。
 決して自分の主張を強く出すこともなく、自分と違う意見の人を攻撃することもない。
 それでいて『ボソッ』と的を射た発言をする。
 タモリさんにはどこか『品』があるんです」(前出の鶴間氏)

 タモリと昨年亡くなった大橋巨泉氏との共通点を指摘する人も多い。
 二人ともジャズ畑出身。
 知識が豊富で、遊びの達人、名司会者でもある。だが巨泉氏が国政や社会について警告を発し続けたのとは違い、タモリにはどこか世間を達観しているような部分がある。
 それは、タモリが「他人に期待していない」からかもしれない。
 タモリはインタビューで
 「他人に期待などしなければ、つまらないことで感情的にならずにすむ。
 そうすれば人間関係に波風も立たなくなり、円満にだれとでも付き合える」
と語っている。

 『タモリ伝』の著者である片田直久氏は、こう分析する。

「元々早稲田大学でジャズをやっていたのも影響していると思う。本当は熱いんだけど、それを押し付けがましく見せない。一種のダンディズムを感じます。決して力まず、ジャズらしい脱力感を大切にしている」

「やる気のあるものは去れ」――これはタモリが、ニッポン放送の新年行事でスタッフに向けて書いた有名な格言だ。

「ガツガツしてもいいんだけど、それを表面に出すことをタモリさんはあまり好まない。
 誤解してほしくないのは、適当っていうのは、いい加減という意味ではなく、無理に気張らずに適度に肩の力を抜いてやろうよということ。
 それがタモリさんの哲学なんです。
 タモリさん自身がいい意味で適当な人間ですから」(前出の片田氏)

 タモリ自身は好感度について昔からまったく意識していない。
 実際「人に好かれようとする自分が嫌い」とも語っている。
 そんなタモリの性格を表すような発言がある。昨年『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で、ビストロSMAPの最終回のゲストとして出演した際のこと。

 タモリは解散するSMAPのメンバーに対して
 「友達なんかいらないって。
 俺、あの歌が大嫌いなんだよ、小学校に入ったら『ともだち100人できるかな』って。
 そんなことで人生決めんじゃないよ。
 今どんどん友達減らしていってる」
と語った。
 この発言に「タモリさんに救われた」と、共感の声が一気に広がった。

■ネチネチもくよくよもしない

 そもそもタモリは、お笑い芸人やスターになりたいと思って、この世界に入ってきたわけではない。
 前出の山下氏が振り返る。

 「タモリは昔からギラギラしてなくてヘラヘラしていました。
 むしろ『どうせ俺は……』みたいな感じで、目標とか野望が垣間見えることはなかった。
 でもそれが逆によかった。
 タモリの今があるのも、生き方自体にそんなにこだわりがなく、流されるまま面白そうなところについていったからだと思いますよ。

 タモリは何事にもこだわらないところが良い。
 変にネチネチしていない。
 きっと自由を愛しているんです。
 さんまさんやたけしさんは、芸人であるということをしっかりと自覚されているけど、タモリは自分で芸人だとは思ってないでしょう」

 あくまで「自然体」で生きる――くよくよしない。
 それがタモリの生き方である。

 「タモリさんは未来にも過去にもこだわらない人なんです。
 『現状維持』というのがタモリさんの座右の銘であるように、5年先のことなんて誰も分からないし、いくら過去を悔やんでも取り戻せないんだから反省もしない。
 それだったら今を肯定して生きればいいと。

 だから年齢にもまったく縛られていない。
 ある時から『いいとも!』でもタモリさんの誕生日を祝うのをやめました。
 タモリさんにとっては何歳になったというのは重要じゃないんです」(前出の鶴間氏)

 タモリ曰く
 「自分も含めて皆、大した人間じゃない」。
 「気負わずもっと自然体で生きればいいんだよ」
とタモリは教えてくれている。

「週刊現代」2017年3月11日号より




●SMAP・鶴瓶はタモリに育てられた! 武田鉄矢・今朝の三枚おろし
2016/04/10 に公開




光速 とは?

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●光の速さは、どのようにして求めたのか
2016/05/30 に公開




●最新 光速 とは?
2016/12/10 に公開




●〔サイエンスZERO〕1兆分の1秒を見よ! ハイスピードカメラ最前線
2016/08/11 に公開  高速度撮影の進化




2016年12月4日日曜日

墓って必要なものなの?:「墓なし・坊主なし」の葬式とは

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ダイヤモンドオンライン ] 2016年11月30日 山崎 元 [経済評論家・楽天証券経済研究所客員研究員著者
http://diamond.jp/articles/-/109622

「墓なし・坊主なし」の弔いをやってわかったこと

■積極的な宗教心がないなら
宗教なしの弔いは可能な選択肢

 私事で恐縮だが、先週の金曜日(11月25日)札幌にいた筆者の父が、90歳の誕生日を目前に亡くなった。
 近年、お墓やお葬式の方法、さらにはお寺との付き合いになどに悩む人が多く、相談を受けることもあるので、読者の参考になればと思い、以下、札幌の我が家の弔いの様子を書く。

 あらかじめ申し上げておくが、筆者の意図は、読者に無宗教を積極的に勧めようとするものではない。
 信仰が人生の助けになる人もいるし、宗教は文化や芸術にも多大な貢献をして来た。
 また、先祖のお墓に手を合わせることが、心に良い影響をもたらすという意見もあり、これも否定しない。
 ただ、いずれの宗教にも入信しない場合や、何らかの宗教への信仰心はあるものの、現実の宗教ビジネスがあまりに商業的であって、端的に言ってお金が掛かりすぎることに納得できない場合に、筆者の家族のようなやり方があることをお伝えしておきたいだけだ。
 世間には、積極的な宗教心からではなく、惰性で、あるいは手続きのためだけに、お寺や墓地に拘束されて、面倒な思いと、少なからぬ支出に悩んでいる方が少なくないようにお見受けする。

 さて、大正15年生まれの父は、約2年前に転倒して頭部を強打し、生死をさまよう大怪我をしたが、リハビリテーションが上手くいき、1年半ほど前から札幌市内の介護付き施設に入所していた。
 老人特有のもの忘れや動作の遅さなどがあったが、認識は十分保たれていて、電話で話もできたし、碁を打ったり、俳句を作ったりもできた。
 妻(81歳)がほぼ毎日施設を訪ねて、また施設での人間関係にも恵まれて、順調に暮らしていた。

 数日前から背中の痛みを訴えて、病院に行くなど、やや不調であったが、亡くなる当日は、訪ねてきた妻とリンゴを食べ「美味しい、美味しい」と言って食欲もあり、施設の玄関まで見送りに出るなど前日よりも元気だった。
 母は「これから調子が上向くのだろう」と思って、午後遅くに札幌市内に所用で出掛けたという。

■理想のピンピンコロリ
父の死亡から帰宅まで

 ところが、その日の夕刻、施設の担当者が夕食を知らせに来てみると、ベッドに座っている父の様子がおかしい。
 直ちに医者を呼んだが、18時14分付けで死亡が確認された。
 苦しんだ様子もなく、血を吐くなどの跡も一切なく、静かに事切れていたのだという。
 急変の知らせを受けた母は施設に駆けつけたが、最期には間に合わなかったし、息子(筆者)、娘(筆者の妹)も東京で働いており、同様だった。

 しかし、世間では理想の死に方と言う向きもある、いわゆる「ピンピンコロリ」の死に方の場合、こうなるのは仕方がない。
 本人・家族ともに最後の別れを言うことができないが、家族の時間を余計に使うこともなく、心配を掛ける時間もないし、終末の医療費も掛からないのは大変いい。
 なお、本人は、施設に対し、一時的な延命措置を望まないことについて、意思確認の書類を提出していた。
 意識がないのに、各種の管がつながって生きているような状態を、本人も家族も嫌ったのだ。

 知らせを受けて、筆者と妹は取り急ぎ羽田空港に向かい、最終便で札幌の実家に着いた。
 到着は零時を過ぎていたが、母が葬儀社に連絡を取り、父の遺体をすぐに自宅に戻しており、父は和室の一室に仰向けに寝ていた。
 顔に布は掛けられておらず、声を掛けると目を覚ましそうな様子だ。
 遺体はドライアイスによって冷却されており、葬儀社によると丸2日間、自宅に置くことができる。
 「その間、ゆっくりお別れしてください」と言う。
 ドライアイスは半日単位で葬儀社によって取り替えられた。
 遺体の様子はまるで普通で、恐ろしさや、おどろおどろしさは一切なかった。
 線香の臭いなどがないのが、良いのだろう。
 筆者は、二晩、遺体の近くに寝ていて、思い出したことなどを語り掛けた。
 生前の父との違いは、いびきも返事もないことくらいだ。

 今回のやり方だと、家族は故人との別れをゆっくり惜しむことができる。
 葬儀社が手際よく用意した枕元の小机に花を飾り、故人が好きだった珈琲や紅茶などを入れる度に声を掛ける。
 2日目の夜は、「そういえば、彼は、家族とすき焼きをするのが好きだった」と思い出したので、残った家族3人ですき焼きをしながら、故人の思い出話をした。
 家族だけで別れを惜しむのがいい、という母の意向で、父の死亡は、父の弟夫妻と札幌在住の甥、及び父が作った会社(現在は母が社長)の筆頭部下にしか知らせなかったので、彼ら以外の弔問客もない。

■丸2日間、自宅の和室で
ゆっくりと家族だけでの別れ

 通夜・告別式などに伴う、受付、挨拶、香典のやりとり、お経やお坊さんの説教などもないし、何よりも家族はゆっくり眠ることができる。
 通夜、告別式は、冬場では会場のどこかが寒いし(かつて祖母の葬儀の際に、叔父が「坊主って、寒さに強いな」と言っていたのが印象的だ)、遺族が心身共にひどく疲れることが多い。
 ただでさえ悲しい時なのだから、これらがないのは大きなメリットだ。

 火葬は早々に日曜日と決まり、前日の夕方に、納棺師さん(若い女性で、希望してなったという。
 映画「おくりびと」でも観たのだろうか)が体を清めて、着替えを行ってくれた。
 遺体の肌を見せないように布を掛けたまま行うのだが、見事な手際で作業が進み、シャツにベストとジャケット、下はズボンという、妻が満足するお出かけスタイルの着替えが、短時間できちんとでき上がった。
 火葬までに家族がすべきことは、棺に一緒に入れる小物(なるべく燃え残らない物)を選ぶだけだ。
 今回は、息子、娘からの手紙、俳句やメモを書いていた鉛筆の入った筆入れ、娘宛ての住所が印刷された葉書数枚、それに本人愛用の帽子を入れた。

 火葬の当日は、葬儀社の車が来て遺体を運び出した。
 マンション暮らしのため、部屋に十分なスペースがないことと、棺の運び出しが困難なことから、遺体は葬儀社で棺に納めた。
 家族は葬儀社の車に同乗し、まず葬儀社へ、次に火葬場に向かう。
 火葬場では、焼香や読経その他が一切なく、立ち会った家族3人と、弟夫婦、甥の6人は、故人との別れを惜しむだけでいい。
 遺体は約90分で焼き上がった。6人で骨を拾い、骨壺に収めた。
 家族は、葬儀社の車で遺骨と共に自宅に戻った。

 母によると、総費用は、棺代なども含めて、約37万円だったという。
 やり方にもよるだろうが、お葬式を行うよりは安い。
 お葬式の場合、香典で費用が賄えるかもしれないが、他人が払うとはいえ、一連のサービスに多額の支払いを行うことだから、その納得性が問題だ。
 収支だけで考えるべき問題でもないだろう。

お坊さんなしの弔い(「坊主フリー」と呼ぶか「坊主レス」と呼ぶか迷っている)、をやってみて、「何よりも、家族でゆっくり、心のこもった別れができたのが良かった」というのが故人と長年連れ添った筆者の母の言であり、息子、娘も、100%同意するところだ。

■母の英断と行動力
お墓は3年前に撤去した

 かつて、父方の山崎家は、小樽市内のあるお寺の檀家だった。
 特に、一時期の父は熱心であり、そこそこに寄付なども行っていたので、寺の境内の良い場所に山崎家の墓があった。
 しかし、住職が代替わりするのと共にお寺の有り難みが薄れた。
 加えて、寄付を求める、墓があるのに納骨スペースを買わせる(父は130万円出して付き合ったが、一度も使われることがなかった)、お盆には頼みもしないのに住職がやって来ては心のこもらない(と我々には聞こえた)お経を上げてお金を持って行く、といった調子で、お寺の商業性が露骨に見えるようになって、しだいに不快感が募った。
 とはいえ、お寺に墓があり、先祖の骨を持たれている以上、お寺と縁を切ることができず、いわば、骨と墓を質に取られているような状態だった。

 その状態は長く続いたが、3年と少々前のある日、母がお墓を撤去して散骨を行うNPO法人があるとの記事を見つけて、興味を持った。
 お墓及びお寺が、子孫の負担になるとの考えの下、彼女は、息子・娘に相談して、お墓を撤去し散骨を行い、件のお寺と縁を切る意向を固め、これに父も同意した。
 その後の母の行動は早かった。記事で見つけた「一般社団法人・終活支援センター」と連絡を取り、さらに寺と交渉して、お墓からお骨を取り出し、お墓を撤去する作業を進めた。
 お骨の取り出しと洗浄、及びお墓を更地に戻す費用が数十万円掛かり、「きっと家族に悪いことが起こりますよ」という、お寺の脅しとも呪いともつかぬ嫌味を我慢したが、3年前に墓の撤去を終えて、お骨を父の一家にゆかりの深い小樽の海に散骨してもらった。

散骨の費用は一体あたり3万数千円だったとのことで(現在の同センターのホームページには3万9000円とある)、11体分の費用が掛かったが、これで完全にお寺との縁が切れた。
 息子としては、母がしてくれた数々の事の中でも、特に感謝したい快挙であった。

 母は、実家の仏壇も撤去し、縁の近い先祖数人の写真を箪笥の上の目立つ場所に飾って、毎日、写真に向かって語り掛けている。
 彼女は、「狭い仏壇の中に閉じ込めておくよりも、はるかにご先祖様に対して親しみが湧くし、彼らのことを思い出す」と言っている。
 気が向いたら、飲み物や食べ物をお供えすることも勝手にできる。
 彼女も彼女の子どもたちも無宗教だが、先祖に対する親しみや感謝の念は大いに持っている。
 また、冒頭にも述べたように、筆者は他人の信仰心を否定しようとは思っていない。
 生きている者の気持ちが整い、気が済めばいいのだ。
 ただ、宗教及び「宗教ビジネス」を介在させなくとも、心のこもった弔いはできるし、先祖を思い出して感謝する生活をすることができる、ということをお伝えしたいだけだ。

 父の遺骨は、しばらく自宅に置かれる予定だ。
 どこかに散骨するのがいいか、自分も一緒に埋葬してもらえるようにどこかの施設に埋葬するか、遺骨の処置を、母はゆっくり考えるという。
 息子としては、もちろん散骨で構わないし、あるいは、母親も彼女の子どもも都会の賑わいと人間が好きなので、彼女の娘と息子が暮らす東京都下の共同埋葬施設に納めてもらうのがいいかもしれない、とも思っている。

 明日あたりは、父の写真が実家のどこかに飾られるはずだ。
 父の写真にあれこれ語り掛けながらの、母の新しい生活が始まる。




2016年12月3日土曜日

キャビアには国産品もある:宮崎産です

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BBCニュース 
https://www.youtube.com/watch?v=lpFKeSToiD4


●宮崎産キャビア ロシアに対抗できるか

2016/12/02 に公開
高級食材として知られるチョウザメの卵、キャビアを日本の輸出品に――。宮崎県内の養殖業者の長年の努力が実りつつある。
BBCの大井真理子記者が、東京・湯島の日本料理店「くろぎ」のオーナー黒木純さん、宮崎県水産試験場の稲野俊直さん、ジャパンキャビアの坂元基雄社長など関係者に取材した。