2016年4月30日土曜日

石川綾子 / 「only my railgun」をヴァイオリンで演奏してみた【とある科学の超電磁砲OP】

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●「宇宙戦艦ヤマト」石川綾子 ヴァイオリン演奏

 これ注文しよう。


●石川綾子 / 「only my railgun」をヴァイオリンで演奏してみた【とある科学の超電磁砲OP】
2015/10/26 に公開 173,402


●Mikoto Misaka Plays "only my railgun"
2015/11/26 に公開 46,122

『ANIME CLASSIC 石川綾子 (アーティスト)  形式: CD』
曲目リスト
ディスク:1
 再生: コネクト
 再生: シリウス
 再生: 君の知らない物語
 再生: only my railgun
 再生: 鳥の詩
 再生: ガーネット
 再生: ライオン
 再生: ETERNAL BLAZE
 再生: そばかす
 再生: Take Me Home Country Roads (カントリーロード)
 再生: 創聖のアクエリオン
 再生: ゆずれない願い



コケットニュース24 2016/04/30
http://rocketnews24.com/2016/04/29/743323/

『創聖のアクエリオン』をヴァイオリンで演奏する石川綾子さんが鳥肌級にヤバい!
 耳が気持ちよすぎて依存症になるレベル

「あなたと合体したい」というフレーズがCMで流れ、全国のお茶の間を凍りつかせたアニメ『創聖のアクエリオン』。そのオープニングテーマ曲といえば「1万年と2千年前から愛してる〜」と壮大すぎるアレ……アニメと曲名が同じことで知られている『創聖のアクエリオン』である。

登場から10年以上経った今でもなお、名曲としてその地位を確立している曲だが、先日公開された動画が鳥肌級にヤバいことになっているのでお伝えしたい。なんとヴァイオリニストの石川綾子さんが『創聖のアクエリオン』を演奏しているのだ!

●・石川綾子さんとは
日本、オーストラリアをはじめ、国際的に活躍する全豪No.1ヴァイオリニスト。シドニー時代のニックネームは「デビルズアヤコ」。情熱的かつ超絶技巧を弾きこなす姿から名付けられたという。

●・創聖のアクエリオンを演奏
そしてそんな「デビあや」が名曲『創聖のアクエリオン』を演奏しているのが、今回の動画である。さっそく、再生してみると……(耳が)気持ちイィ〜!! ヴァイオリンによる演奏なので歌はないのだが、その音色が美しすぎて思わず聞き入ってしまう。

●・リピート不可避
また、石川綾子さんが情熱的にヴァイオリンを弾く姿はカッコよく、再生時間の約5分が一瞬だ。アクエリオンといえば依存症になることで有名だが、これはそうなるレベルでヤバい。リピート不可避とはこのことだろう。

●・ラピュタも神
石川綾子さんの公式チャンネルには、『新世紀エヴァンゲリオン』『魔法少女まどか☆マギカ』『化物語』などを演奏している動画もある。中でも『天空の城ラピュタ』の「君をのせて」は神。心が震えるので、ぜひ聞いてみて欲しい。

参照元:YouTube
執筆:原田たかし

▼依存症になってもおかしくないレベルだ


▼マジ神!


▼君は神になるつもりかい?


▼エヴァもヤバい


▼耳が気持ちいい


▼ゲーム好きにとってこの曲はヤバいぞ





wikipedia より

石川 綾子(いしかわ あやこ、1984年6月17日 - )は、日本のヴァイオリニスト・作曲家。タートルミュージック所属。

 4歳よりヴァイオリンを始め、5歳で渡英。
 15歳より父の仕事に伴いオーストラリアに渡りシドニーに在住。
 シドニー大学(The University of Sydney)/ シドニー音楽院(Sydney Conservatorium of Music)一級優等学位(First Class Honours)に選ばれ、首席で卒業。
 オーストラリア政府より、ヴァイオリニストとしての功績に対し永住権を授与される。

 渡豪直後、AMEBよりオーストラリアディプロマである Licentiate Music Diploma と Associate Music Diploma を同時に授与され、シドニータウンホールでのソロ演奏を依頼される。
 2001年ナショナル・ユース・コンチェルトコンクール で、オーストラリア全土トップ3に選ばれる。[1]
 2003年McDonald's Performing Arts Challenge(現正式名Sydney Eisteddfod(=シドニー芸術祭))において、シドニー市のヴァイオリンアワードとストリングソナタ(=ピアノ伴奏付き弦楽器)の2イベントで一位となる。[2]
その他、豪学術音楽賞をはじめ、The Elizabethan Theatre Trust Violin Scholarship、Golden Key International Honours Society Award、Pan Pacific International Music Scholarship などを受賞。
 現在、演奏活動の拠点を日本に移す。
 2009年頃に『12人のヴァイオリニスト』のメンバーとして活動を行い、CDアルバム『ヴィヴァルディの四季』をリリースする。[3]。

 愛称は、『デビルズアヤコ』。
 超絶技巧曲「Devil’s Dance」を海外で初披露した時に、研ぎ澄まされた感性と豹変する情熱的な演奏に現地メディアが絶賛し名付けた愛称[要出典]。
 後に日本では、「デビあや」と呼ばれるようになる。
 目標は、『あなたを眠らせないヴァイオリンコンサート』。

 幼い頃、自身のヴァイオリン発表会にお友達を誘いたくても「楽しくないかな‥」と思ってしまい誘うことができなかった。
 また、クラシックコンサートを聴きに行った時に会場で居眠りをしている観客を見て、子供心に「大きくなったらお客様が眠くならないコンサートをしたい」という思いが芽生え、生涯の目標となる。
 様々なジャンルに挑戦し続け、本格派でありながら親しみやすいコンサートを展開する現在のコンサートスタイルの原点となる。

 きゃりーぱみゅぱみゅの楽曲『にんじゃりばんばん』をヴァイオリン演奏する動画を投稿したところ、本人が「めちゃかっこいいのみつけた」とつぶやいたのをきっかけに、2014年1月18日〜19日に横浜アリーナで行われた「きゃりーぱみゅぱみゅのマジカルワンダーキャッスル」にゲスト出演した。
 この他『初音ミクの消失』の演奏をニコニコ動画に投稿した際は3日間連続でニコ動ランキング1位にランクインするという実績を持ち[4]、2014年4月27日に幕張メッセで行われた『ニコニコ超パーティーIII』では小林幸子とコラボしたことも[5]。

 森永乳業の企業サウンドロゴとして2013年からTVCMなどで最後に流れる「もりながにゅうぎょう」という声は本人である。
 2014年3月6日のコンサート『VOCALO CLASSIC』(於:渋谷マウントレーニアホール)では森永乳業の製品『クリープ』がスポンサーとなり、コンサート中に生コマーシャルが入るなど、斬新なコラボのカタチを見いだした[4]。

 中学時代には全国人権作文コンテストで応募総数80万作品の中から、「日本放送協会会長賞」に選ばれるなど文才も発揮。
 夢は、いろいろな意味での壁を取り外し、クラシックは苦手という方でも気軽に足を運んでいただけるようなコンサートをたくさん開くこと[6]。
 大変な努力家として知られている。
 インタビューでは
 「どのようにしたらお客様が心から楽しみ感動していただけるか、それこそ食事中も寝ている時でも、ずーっと考えるようになりました。
 練習量は、凄まじいとよく言われます。」
と語っている[6]。
 責任感が強く、子供の頃、ロンドンでクラス一人の日本人であった彼女は、それだけで自分を日本人代表のように感じ、悪い行動をしないように、勉強についてもダメと思われないように振る舞っていた[7]。
 公式ブログ[8]は、彼女の音楽に賭ける熱い思いと多くの人への思いやりや感謝の気持ちであふれている。




●題名のない音楽会 「世界で愛されているアニメミュージックの音楽会」 2016.05.08

2016年4月24日日曜日

タイタニックが2時間40分かけて沈んでゆく動画

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ロケットニュース24 2016/04/24 小千谷サチ20時間前
http://rocketnews24.com/2016/04/23/740933/

【全画面推奨】
タイタニックが沈む様子がリアルタイムで見られる動画 
/ 2時間40分の超大作だ!

 今でも語り継がれる伝説の映画『タイタニック』。どうにも好きになれないんだよね
……という人もいるだろうが、映画史に名が残る作品であることに異論はないだろう。

 この度、そんな豪華客船 “タイタニック” に関する動画が、新たに公開された。
 それは……タイタニックがリアルタイムで沈んでいく様子が収められた動画! 
 なんと2時間40分かけて、あの巨船が沈んで行く様がジックリ描かれているというのだ!!

●・タイタニックと共に過ごす2時間40分
 動画『Titanic sinks in REAL TIME – 2 HOURS 40 MINUTES』。
 キレイな BGM もナレーションも一切なく、ただタイタニックが沈んでいくだけのシンプルな作品だ。いかにタイタニックが沈没したかが、克明に描かれている。

●・ゆっくりと沈んでいくタイタニック
 まず動画が始まって 0:24 でタイタニックの船員が、氷山を発見する。
 船員のものらしき叫び声があがった後、船の全エンジンが止められる。
 しかし無情にもタイタニックは、氷山にぶつかってしまう。
 ここからタイタニックは、2時間以上かけて海に沈んでいく。

 ゆっくりすぎて何も起こっていないように見えるが、状況は徐々に悪化する。
 水音が大きくなり、船内に水が入り、救命ボートも降ろされる。
 そして船体が傾いていき、最後は海に沈むのだった……。
 このとき、船内には1500名ほどの人間が残っていたと動画には書かれている。

●・タイタニックのゲームが出る模様
タイタニックを舞台にしたビデオゲーム『Titanic: Honour and Glory』のプロモーションのために作られたこの動画。人間の姿は出てこず、満天の星空の下、タイタニックに何が起こったかを目の当たりにすることができる。なかなか興味深い内容なので、ぜひご覧頂きたい。自分が実際に乗っていたら……と乗客の気持ちが想像できるはずだ。

参照元:Titanic: Honour and Glory、Metro(英語)、YouTube
執筆:小千谷サチ

▼全画面にして見ると美しい

●Titanic sinks in REAL TIME - 2 HOURS 40 MINUTES

2016年4月14日木曜日

THE CONVOY:平均年齢52歳の日本一カッコイイおっさん集団

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●かっこいい“おっさん達”の躍動!THE CONVOY SHOW『1960』ゲネプロをチラッと見せ
2015/11/06 に公開 5,296
2015年11月4日(水)、東京・天王洲 銀河劇場にてTHE COMBOY SHOW『1960』が開幕しました。本作は、今村ねずみ率いるパフォーマンス集団・­THE COMBOY SHOWが約6年ぶりに行う待望の劇場公演です。以前、あの北野武が「死ぬまで一度は­見ておけ」と言ったことで注目を集めた彼らが、平均年齢50歳となった今描く“おっさ­んの自分探し”という人生観。「まだ、終わっちゃいない。お楽しみはこれからだ。19­60」―。謎のメッセージが書かれたノートと共に、彼らが再び動き出します!かっこい­い“おっさん達”の華麗なパフォーマンスを、ぜひご覧ください。



●じゅりばな#4-2 THE CONVOY SHOW Vol.30「1960」<瀬下尚人、石坂 勇、舘形比呂一、黒須洋壬、トクナガクニハル、今村ねずみ>
2015/10/23 に公開
元宝塚歌劇団男役スターの樹里咲穂さんが送るシアタークリップのオリジナルWEB番組­“じゅりばな” 。
樹里さんが番組内で毎回1公演に注目し、稽古場や舞台裏などにお邪魔してレポート。


Yahoo ニュース 2016年4月14日 8時29分配信 田中久勝  | 音楽&エンタメアナリスト
http://bylines.news.yahoo.co.jp/tanakahisakatsu/20160414-00056574/

”日本一元気でイキのいいおっさんエンタメ集団
”THE CONVOYに、老若男女が魅了され続けるワケ

●今年30周年を迎えるTHE CONVOYの最新作『1960』

■ 「走り出したらとまらない」6人は、今年30周年。
 平均年齢52歳の日本一カッコイイおっさん集団

 “青春とは心の若さである。年を重ねただけでは人は老いない。
 理想を失うとき初めて老いる”
――アメリカの詩人・サミュエル・ウルマンの「青春の詩」の一節だ。
 この詩を久々に思い出したのは、先日15年ぶりくらいに『THE CONVOY SHOW(コンボイショウ)』 を観たからだ。
 『THE CONVOY SHOW』は、THE CONVOYが手がける、芝居、歌、ダンス、タップ、楽器演奏etc…様々なパフォーマンスが繰り広げられる、“全員が主役で脇役のノンストップ・エンタテインメントショウだ。
 その主宰で、作・構成・演出を手がけるのが
 リーダーの今村ねずみ、57歳。
 メンバーは瀬下尚人、石坂 勇、舘形比呂一、黒須洋壬、トクナガクニハルの6人。
 全員が50代、1986年に「走り出したらとまらない」を合言葉に結成され、今年で結成30周年を迎えた。
 1999年頃から頭角を現し始め、年間150本近いステージをこなし日本武道館2daysもチケットが即完するなど、年間10万人を超える動員を記録する年もあった。
 チケットが入手困難になるなど一世を風靡。
 新作を次々と発表し、時代を駆け抜けてきた。
 30年経った今も、2時間ノンストップ、パワフルでエネルギッシュな舞台を観せ、感動を与えてくれる。

■主宰・今村ねずみが語る
 THE CONVOYの劇場公演が久々になった理由

 4月7日から東京・天王洲銀河劇場で開幕した『1960』は、6年ぶりの劇場公演となった昨年11月に行われたものの再演だ。
 毎年行っていた劇場公演が2010年から行われなくなり、ファンは年末にホテルで行われる公演だけでしか、彼らの姿を観ることができなくなっていた。
 人気グループに何が起こったのだろうか。
 公演直後の今村ねずみにタップリと語ってもらった。

 「集団に疲れちゃったなぁって思っていたのかもしれません(笑)。
 僕もメンバーもTHE CONVOYよりも他のものへのウェイトが大きくなって、そこで自分を表現したいと思っていたのだと思います。
 これだけ長くやっていると、お互い安心、安定を感じて、戻る場所があるからどこかにジャンプしてみたいとか、飛び込んでいきたいという気持ちがあったのだと思います」
と今村が言うように、THE CONVOYのメンバーは、それぞれが役者、ダンサー、振付師、タップダンサーとして活躍している個性派集団で、2010年からはその活動に重きを置いていた。

 そして2011年の東日本大震災である。
 「震災直後に公演をやったときに、こういう時期にこういう仕事をやっている自分って何?
と思いました。
 悩み、考えてそれでもやり続けるんだと答えを出したものの、それでも何ができるんだろう、こういう時にやる自分達の意味合いは?
 と、自分の中で折り合いが付かない瞬間があったんです。
 その時グループの中でも色々あったし、そういうことも重なって、来年(2012年)は新作を書かないと宣言しました」
と、多くの人がそうであったように、今村にも震災後、
 一旦立ち止まって人生を考える
 THE CONVOYというもの、自分という存在に向き合う瞬間が訪れた。
 しかし
 「このままやめるにしても続けるにしても、一番身近な存在であるメンバーに、まず意思表示することが自分に対する答えだと思いました」(今村)
と、舞台を続ける事を決め、宣言し、心の葛藤をそのまま作品に昇華させた。
 「ブランクが空いていたので自信もなかったし、でもそういう自分と向き合って作品を書けばいいんだと思ったんです。
 それでできあがったのが『1960』です」。

■「子供の頃観ていた『シャボン玉ホリデー』のようなバラエティショウがやりたかった」
――『THE CONVOY SHOW』の原点

 この集団の主宰として、今村が決断、決定しなければ前へは進まない。
 「結果的にはそうですが、一回僕抜きでやってみれば?
ってメンバーに言ったこともありました。
 でもそれが“THE CONVOY SHOW”なのかどうかは別です。
 それはこのスタイルを作ったのは自分ですし、自分発信から始まったものなので。
 最初はやりたいことすらわからなくて、ただ「やりたい」という想いだけだった」。

 今村の創作の原点、『THE CONVOY SHOW』の原点になっているのは、子供の頃テレビで観ていた「シャボン玉ホリデー」のようなバラエティショウだ。
 「芝居あり、歌あり、コントありの総合エンタテイメント、なんでもありのショウを始めました。
 でも、歌や踊りのショウに持ち込むまでには、やはりドラマが必要だと思い、そこから『THE CONVOY SHOW』が出来上がりました」。
 当時他に『THE CONVOY SHOW』のようなスタイルの劇団やグループはなかった。
 「あるようでなかったんです。
 やっている内容ひとつひとつは、他のみなさんがやっているものが入っていますが、それを一本通してやる、全員が主役で脇役、幕が開いて全員でゴールを目指すというスタイルのパフォーマンスは、観た事がなかったです」(今村)。
 その濃密な内容は口コミでどんどん広がっていき、大きな注目を集めるようになり、
 あの北野武をして「死ぬまでに一度みるべき」と言わせしめ、
 劇場にお客さんが押し寄せるようになった。
 「その先にお客さんがいるというのは大前提ですけど、自分達ができることをとにかくやろうという感覚なんです」。

■30年間ブレない全力のサービス精神、変わらない”熱量”

 90年代になると年間150本ものステージを行い、
 2000年代に入ると年間12万人を超える動員を記録したり、
 01年には日本武道館2days公演、
とにかく多忙を極めていた。
 「そこには確かにいたと思うけど、全然自覚がなくて、今思い出しても夢のような話。
 ただただ時間に追われていた印象で、目の前のことに追いつくのが精一杯だった気がします。
 気張ってたし、突っ張ってたし、でもそこを通ってきたことは今となっては力になっていて、幸せな時間だったと思います」
 と当時の怒涛の日々を懐かしみつつも、今もやっていることは全く変わっていない。
 自分達ができることは全てやるという究極のサービス精神は、30年間全くブレていない。
 最新作『1960』もそうだ。
 芝居、ダンス、タップ、歌、これぞ『THE CONVOY SHOW』という“熱量”だ。

■今村の自分探し、再び劇場に戻ると決意したその「衝動」探しの旅を描いた『1960』

 『1960』は、“空が暴れだした嵐の夜。突然ドアをノックする音。
 そこにはコンシェルジュが。
 「お忘れものです、お客様」
――手渡された一冊のノートとメッセージ
 ……「まだ、終わっちゃいない。
 お楽しみはこれからだ。1960」
―――次々と現れる謎の男達。
 忘れかけたあのノートが彼らと共に動き出した
――”というストーリーで、今村が記してきた一冊のノートをモチーフにして物語が展開していく。

 自問自答を繰り返し、そこからまた舞台に戻るんだと思った「衝動」を探す旅を描いたものが『1960』だ。
 メンバー全員が50歳を超え、まさに等身大の自分達を素直に表現した作品であり、彼らの事をずっと応援しているファンにとっては感涙ものだろうし、若い人たちも共感できる説得力がある。
 「来て下さってる方は芝居の中で必ずひっかかる部分があると思います。
 どこかのシーン、センテンス、ひとつの言葉、必ず共感してもらえるはずです」(今村)。
 リアルな言葉を受けながら、想像力が掻き立てられるのが舞台のよさだ。
 「どこか異次元に飛べるからいいんじゃないですか、舞台って。
 『1960』にしても、「闇夜の国」と言われてもお客さんは想像の世界でしかなく、かといって舞台の上でそれをすごく説明しているわけでもなく。
 セットもシンプルで
 「え、これでよく“闇夜の国”って言えるなぁ」
という感じですし(笑)。
 でもそれは最終的には、演劇の力でそれをお客さんに想像させることができるかどうかなんです。
 それが楽しいんですよ」
と改めて舞台の醍醐味を楽しんで欲しいし、自らも楽しんでいると今村は言う。

■「脚本はセリフも大切だけど、登場人物の関係性の面白さを追求することが大事

 「THE CONVOY SHOW」は、30年間全く変わらない内容の濃さを誇り、『1960』もノンストップで2時間、展開されていく。
 「昔は3時間ぐらいの作品を作ってやっていましたが、“引く”ことを覚えました。
 今は2時間です。
 でもそれも3時間やったきたからこそわかったことで、引き算を覚えたんです。
 足し算をしていない人には引き算はわからない。
 必要でないことをやったら、必要じゃないことがよりわかってくるのだと思う。
 脚本を書いている時って、色々なことを説明しがちなんです。
 でも人間の会話って第三者が聞いているとそこからくみ取って色々考えるから、説明しすぎなくても大丈夫なんです。
 だからどんどんカットできるようになりました。
 舞台は最終的には登場人物の関係性を楽しむもので、そこがはっきりしていることが大切。
 今回『1960』だと「全然知らない人同士」「会うのは“闇夜の国”」、そういう情報がはっきりしていればいいんです」
と、30年間の経験からくる脚本の極意、言葉もそうだが登場人物の関係性の面白さを追求することが、何よりも大切と教えてくれた。
 この作品のように、役者が動いてシーンが変わって、音楽があってというスタイルは「コーラスライン」や「ピピン」といったブロードウェ―ミュージカルがいいお手本になっているという。
 「才能で生きているわけじゃない。
 そこそこの体と声で、持っている以上のことをやっているのだから、全てにおいて最善を尽くすべき」

 気になるのは肉体的なキツさを感じることはないのだろうか、ということ。
 平均年齢52歳の舞台とは思えないほど、エネルギッシュで激しい2時間だ。
 「本番へ向けたルーティンがあって、それを続ける事で体も心も維持できている気がします。
 メンバーそれぞれのルーティンがあると思います。
 若い頃に比べると、すごく体に気を遣うようになりました。
 持って生まれた才能で生きているわけではなく、体も声もそこそこなのに、持っているもの以上のことをやっているのだから、全てにおいて最善を尽くすべきでしょう」
と、体力的な事は自覚しつつも、あくまで真摯な態度で舞台に臨むことで、毎日舞台を全うしている。
 そして
 「こういう笑いあり、グッとくるところありの舞台って、とにかく“ちゃんと”やらないと面白くないんですよ。
 ここ10年ぐらいそれをずっと感じていて、やるならちゃんとやらないと面白くないし、人の心を動かすのは、当たり前だけど大変。
 “ちゃんと”やっていくことに“慣れ”はないんです。
 全てにおいて“ちゃんと”準備をしないと気持ちよく舞台に上がれないし、失敗します」
と、30年間第一線で活躍しているエンターテイナーの言葉はシンプルだが、強く、鋭い。
 舞台はごまかしがきかない。
 全てお客さんが観ている。
 その快感と怖さを知っているからこそ、6人は常に心技体を鍛え上げ舞台に臨んでいる。
 当たり前のことのように聞こえるかもしれないが、それを30年間続けることは並大抵のことではない。

■人間臭く、かつファンタジーの世界に連れて行ってくれる『THE CONVOY SHOW』
 
 「まだ、終わっちゃいない。お楽しみはこれからだ。1960」
 今村の書く脚本は意外な展開と、心に響く言葉の数々で評価が高い。
 日常の中に言葉もシーンもたくさんヒントがあるという。
 『1960』の劇中、車らしきものに乗って運転手と会話をするシーンがあるが、これも実際にタクシーの中で今村が運転手と交わした会話がヒントになっている。
 また、時間ができたら「不自由さを求めて」出かける海外旅行も、そこで出会った人、景色、体験全てが脚本のスパイスになるという。
 人間くさく、かつ、少しファンタジーを感じさせてくれるのが『THE CONVOY SHOW』の魅力でもある。
 今回も、シンプルなセットゆえに場面転換がスピーディーでロスがなく、お客さんはファンタジーの世界に引き込まれたまま、ずっとその世界観の中で楽しむことができている。
 そしてTHE CONVOYといえばダンスとタップだ。
 ダンスは華麗さに加え、より色気が増し、タップもそうだ。特に今村のタップはまるで語るようなタップで、自信、不安、喜び、哀しさ、様々な感情が滲み出ているようで、切なさを感じさせてくれ、グッとくる。

■初のオーディションを開催
 「『THE CONVOY SHOW』を広げていきたい」

 『1960』で6人の“現在地”を確認できたTHE CONVOYは、次はどこに向かうのだろうか?
 「まだ次の作品は書いていませんが、やるぞ!という気持ちになっています。
 初めてのオーディションが控えていて「『THE CONVOY SHOW』をやりたい」と思ってくれる若い人たちにと一緒に、何かできればいいなと思っています。
 ただ、自分達が教えるというよりも若い人たちとの勝負ですよね。
 『THE CONVOY SHOW』を広げていきたい」
と、今後の構想を語ってくれているそばから

 「今回のオーディションは男性限定で、知り合いの女性から「なんで女性はダメなんですか?」と言われて、その瞬間に彼女を主人公にした話がすぐに浮かびました」
と、どんどんアイディアが湧き出てくるようで、話が止まらなくなった。ちなみにオーディションではどんな人材を求めているのだろうか?

 「本当はオーディション嫌いなんですよ。
 気がつくとなんか稽古場に毎日来てるよね、というような人との出会いがいいんですよね。
 結局「この人とだったらやってもいいな、一緒に時間を過ごしてもいいな」という感じを一番大切にしています」
と、あくまで人物重視だと教えてくれた。
 そういう6人が揃っているからこそTHE CONVOYは30年続いている。
 「みんな他に行くところがなかったんじゃないですか」
と今村は謙遜するが、全員が主役で脇役で、歌って踊って芝居して、そのバランス感覚を持ち併せているメンバーが揃うTHE CONVOYは、ある意味稀有な存在の集団だと思う。
 個性派が揃うそういうグループでは、才能とプライドとのぶつかり合いが繰り広げられているのかと思いきや、今村のカリスマ性が絶妙のバランスを生み出している。全員50代でありながらも、こんなにアグレッシヴなステージを観せてくれるグループは他にはいない。

■「今やっているかどうかが重要  次は30年を31年にすればいいだけ」

 「『THE CONVOY SHOW』、楽しいじゃないですか。
 次は30年を31年にすればいいだけで、今やっているかどうかが重要なんです。
 僕が還暦になったらまた凄いショウをやりたいです」
と、今村は笑顔で力強く語ってくれた。
 『THE CONVOY SHOW 「1960」』は、東京・天王洲銀河劇場を皮切りに(~17日)、大阪・名古屋・新潟・札幌・福岡で行われ、”日本一元気でイキのいい、スタイリッシュなおっさんエンタメ集団”パワーが、全国を席巻する。

今村ねずみ:
 1958年生まれ、北海道出身。劇団「夢の遊眠社」の門を叩いたのち、'86年にオリジナルのストーリーを、芝居とダンスと歌で見せるノンストップ・エンタテインメントショウ『THE CONVOY SHOW』をスタートさせる。以来、現在まで全作品の作・構成・演出の全てを手がけ、出演。人気を博し、日本武道館2days公演や、ホテルでの1か月公演、現地キャスト&スタッフで韓国公演等を成功させる。また外部作品にも積極的に出演し、2010年には舞台『キサラギ』と『THE 39 STEPS』の演技で「菊田一夫演劇賞」を受賞。2014~15年には「プリンスアイスワールド」の構成・演出を担当した。
『THE CONVOY SHOW』オフィシャルサイト

田中久勝
音楽&エンタメアナリスト
オリコン入社後、音楽業界誌編集、雑誌『ORICON STYLE』(現オリスタ)、WEBサイト『ORICON STYLE』編集長を歴任し、音楽&エンタテインメントシーンの最前線に立つこと、そしてライヴを年間約150本観続けること20年。音楽業界、エンタメ業界の豊富な人脈を駆使しての情報取集による、圧倒的かつ“深い”情報量を駆使し、アーティスト、タレントの魅力や、シーンのヒット分析記事も多数執筆。2013年、ランキングエンタメサイト『ランキングBOX』を立ち上げ、編集長に就任。現在は音楽&エンタメエディター/ライターとして多方面で執筆中。





【なんとなくも】



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2016年4月12日火曜日

日清カップヌードルCM:大きな波紋を呼んだ 「いまだ!バカやろう!」は、「謝罪まで含めた炎上商法」なのか

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●「いまだ!バカやろう!」は結局、大きな波紋を呼んだ






●【日清食品CM】カップヌードルCM「OBAKA’s UNIVERSITY」放送中止




東洋経済オンライン 2016年04月12日 徳力 基彦
http://toyokeizai.net/articles/-/113263

日清「バカやろう」CMの謝罪騒動が示す皮肉
ネットとお茶の間の反応は大きく違った

■カップヌードルの新CMが1週間で放送中止

 日清カップヌードルの新しいテレビCMが開始1週間ほどで放送中止となったことが波紋を呼んでいます。
 このテレビCMは3月末から公開されたもので、ビートたけしさんが学長を務める「OBAKA's UNIVERSITY」で小林幸子さん、ムツゴロウさん、矢口真里さん、新垣隆さんといった個性的なメンバーが教員に扮し、それぞれの学部で教鞭を執るという設定。
 「いまだ! バカやろう!」
というビートたけしさんの呼びかけが非常に印象的でした。

 ただ、結果的には日清食品に多数の批判的な意見が寄せられたことで放送は取り止めとなり、日清食品がホームページにお詫び文を掲載する事態に発展しました。

 「ご不快な思いを感じさせる表現がありましたことを深くお詫び申し上げます。
 皆様のご意見を真摯に受け止め、当テレビCM、『OBAKA’s UNIVERSITY』シリーズの第1弾の放送を取り止めることに致しました」(日清食品HPより)。
 日清食品は内容を見直したうえで、このテレビCMのシリーズを展開していきたいということです。

 放送中止の実際の背景はわかりませんが、問題になったのはおそらく2013年に不倫騒動が話題になった矢口真里さんの登場シーンであるという見方が大勢を占めているようです。
 過去の報道などを総合するかぎりですが、矢口真里さんはみずからの不貞行為が原因で、離婚に至ってしまいました。
 テレビCMでは、この矢口真里さんが「危機管理の権威」として「二兎を追う者は一兎をも得ず」という格言をバックに登場しました。

 公開当初からこの内容には驚きの声が上がっていたものの、このテレビCMが公開された3月末はネットニュースや掲示板などでは、実は好意的な受け止め方が目立っていました。

★日清さん攻めすぎィ! 世間の注目を集めた有名人が次々に登場する「カップヌードル」の新テレビCMがいろんな意味でギリギリ
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1603/31/news085.html

サイゾーにいたっては、このテレビCM出演を元に矢口真里のみそぎが完了したことになるのではないかという記事を公開していたほど。

★矢口真里みそぎ完了!?完全復帰へ
http://www.cyzo.com/2016/04/post_27420_entry.html

■ネット上では賛否両論

 それが10日もたたないうちに、結局放送中止に追い込まれたことで、ネット上では「当然だろう」と見る向きもあれば、「期待していた分、ガッカリした」などという声もあり、余計に物議を醸している状況のようです。
 ネットメディアの記事のほか、芸能人や著名人などがテレビ番組やブログ、ツイッターなどでテレビCM中止に対する異論を唱えているのも目につきます。

 一部には、「謝罪まで含めた炎上商法なのではないか」という憶測も流れているようです。
 実際、日清はこれまでも主力のカップうどん「どん兵衛」について、お湯を入れて待つ時間がパッケージ記載の5分ではなく、「10分のほうが美味しい」とある芸能人が発言したのをきっかけにした「おわびプロモ」を展開。
 意図的に相手に突っ込むスキを作っておくことを「ツッコマビリティ」として公言しているようですから、
  その可能性は完全には否定できません。

 ただ、今回の「バカやろう」CMは放送中止になっているだけでなく、ウェブ上に公開されていたテレビCM動画やキャンペーンサイトまで全て削除されているようですし、個人的には炎上商法の可能性は低いと感じています。

 何も謝罪までしなくてもひっそりとテレビCMの放送を止めるとか、
 第2弾のテレビCMに切り替えてしまうとか、
 矢口真里さんのパートだけカットしたバージョンにするとか、
いろいろ手段があったかもしれません。
 それでも今回の全面中止と謝罪のバタバタを横目で見る限りは、やはり日清食品が想定していたよりも批判の声が相当多かったというのが実際のところではないでしょうか。

 これまで日清カップヌードルのテレビCMは、さまざまな挑戦的なメッセージを発してきました。
 今回のテレビCMシリーズで、ビートたけしさん演じる学長が発したのは
 「世間の声とかどうでもいい。
 大切なのは自分の声を聞くってことだろ? 
 おりこうさんじゃ時代なんか変えられねぇよ」。

 「一発レッド社会」と形容されるような、一つの不祥事によって社会的に再起不能なまでの総攻撃を受けてしまう風潮や、少し企業が尖りすぎた情報発信をすると批判を受けて謝罪する羽目に陥ってしまうという風潮に対する問題提起だったはずです。

 「いまだ! バカやろう!」というのは字面だけ見ると非常に強い言葉ですし、一部の出演者の起用方法や肩書きは個人的には違和感を持つところもなくはなかったですが、批判を恐れずにもっと挑戦しようという前向きなメッセージを発信したかったということは伝わってきました。

 テレビ関係者が、かつての「『天才たけしの元気が出るテレビ』(日本テレビ系)のような過激な番組は今の時代はもう不可能」と嘆いているシーンにはよく遭遇しますし、広告業界関係者が、企業のテレビCMが批判を恐れてどんどん無難でつまらない表現になっていく昨今のトレンドを嘆く話もよく聞きます。

 そんな中で、今回の日清のテレビCMに対して、「さすがカップヌードル、良くやった」「攻めの姿勢で面白い」という好意的な見方が出ていたのは非常に良くわかりますし、今回の放送中止に対してショックを受けている人が多いことも容易に想像できます。

 ただ、冷静に今回の騒動を振り返ってみると、今回の放送中止はいわゆる典型的なネット炎上とは異なっているのではないか?というのが私の印象です。

■大きなギャップが原因?

 つまり、今回の放送中止は、テレビCMならではの高いリーチ率が生み出してしまった独特なケースともいえるのではないかということです。
 今回の日清食品HPのお詫び文に添えられていた
 「今回のテレビCMのテーマであります『CRAZY MAKES the FUTURE.』のメッセージを伝える『OBAKA’s UNIVERSITY』シリーズは、若い世代にエールを送ることが主旨」
を読み解く限り、ターゲットにしたかった層と実際にテレビCMを見ていた多数の視聴者には大きなギャップがあったのでは、とも推察できます。

 いわゆるネット炎上系の事例というのは、最初に個人やネットメディアで企業の不祥事や企業の行為に対する批判の指摘がなされ、それが火種となってツイッターや2ちゃんねるの掲示板などで話題が盛り上がり、それをさらに既存メディアが取り上げていくことによって騒動が大きくなり、最終的に企業が謝罪に追い込まれる、というスパイラルをたどることが通常です。
 オリンピックエンブレム騒動や「保育園落ちた日本死ね」騒動などが象徴でしょう。

 ただ、今回のカップヌードルのケースは、少なくともツイッターの投稿数などの推移を見る限り、放送開始前後でみるとツイート数は放送開始前が1日1000件前後、直後に同2000件前後まで増えたものの、そこからは右肩下がりでした。
 逆に日清食品のテレビCM取り止めが明らかになった4月9日には6000件を超えており、ネットでは放送中止という判断によってかえってここで炎上したようなものです。



 いわゆるツイッターを使っているようなユーザーと批判の電話をするようなお茶の間の人たちの反応は違ったということでしょう。
 特に大きかったと思われるのが、「不倫」に対する認識のズレです。

■「不倫」に対する認識のズレ

 不倫は男性と女性で許容度がまったく異なる不祥事であるといわれます。
 不倫は個人の色恋沙汰の問題であって、犯罪ではないという議論も男性側を中心にみられがちですが、家庭を守る側に立っている女性、いわゆる「主婦」にとっては、「不倫」というのは家庭を崩壊させるリスクがある極めて許しがたい行為として受け止められます。

 当然、不倫をした人に対する許容度が最も低いのが主婦でしょう。
 先日、乙武洋匡さんが不倫騒動で謝罪リリースを公開した際に、妻が一緒に謝罪する声明を出したことによってかえって火に油を注ぐ結果になったことが象徴的です。

 実際にはその後の取材によって、その謝罪は妻自身が主張して実施したことという話もあるようですが、普通に考えたら夫の不倫の被害者であるはずの妻が謝罪する、というのは主婦目線で考えると何らかの圧力がかかったと感じて当然の構造なわけです。

 そんな中、今回の日清のテレビCMにおいては、自ら不倫をして夫を裏切った女性である矢口真里さんが「危機管理の権威」として学生に対して講釈をするという絵になっていました。

 普通に考えてみれば矢口真里さんが危機管理の権威というのはあり得ないと思いますし、矢口真里さんがしていた行為は主婦目線からすると「二兎を追う者は一兎をも得ず」という普通の女子大生の恋愛の二股のような軽い話ではなく、夫を裏切る不貞行為であって、その人間が偉そうに危機管理の講釈をするなど許せない話と感じるのはある意味当然でしょう。

 おそらく、このビートたけしさんが学長で、矢口さんがその教員という枠組みは、かつて議員との不倫騒動で業界から総スカンをくらった山本モナさんに、ビートたけしさんが救いの手をさしのべた過去をかぶらせているのだと思います。

 そういう意味では、個人的には、今回のテレビCMで矢口真里さんにビートたけし学長が二度目のチャンスをあげるという文脈を強調すればここまで批判は出なかったような気もしますが、それでは絵的に面白くなくなってしまうという話なのかもしれません。

 特に矢口真里さんがすでにテレビ番組で自身の不倫騒動を散々ネタにしていることから、矢口真里さんは自らまいた種である不倫自体を反省していないのではないか、と感じている人が多いというのも日清食品にとっては悪いほうに振れてしまった可能性があります。

 いずれにしても、好意的に受け止められていた感もあるネット上の反応と比較すると、矢口真里さんに対して良い印象を持っていない人たちからすれば、今回のテレビCMは神経を逆なでされる動画であった可能性は低くありません。

 ネット上で公開されている動画は、基本的には興味がある人が再生して閲覧するという選択権があるのに対して、テレビCMはある意味、見たくない人にも強制的に届いてしまう受け身型の強力な広告手段です。

 一度、日清カップヌードルの「バカやろう」テレビCMで、矢口真里さんの登場シーンにイラッときた人達は、その後、そのテレビCMが流れる度にイライラを募らせることになります。

 実際に今回のテレビCMがどれぐらい放送されていたかはわかりませんが、平日にあまりテレビを見ない私でも何度か遭遇した記憶がありますから、一日家でテレビを見ている主婦や年配の人々からすると相当の回数を目にしていたとしてもおかしくありません。

 ここから先はあくまで私の推測ですが、通常のテレビ番組ですら矢口真里さんの出演によってある程度のクレームが入っていたようですから、
 テレビCM放送後、日清食品がある程度予想していた範囲のクレームは入ってきていたはずです。

■クレームをつけやすい時代

 昔はテレビCMを見て不快だと思っても、そもそも企業の電話番号やメールアドレスがわからず、お茶の間でそのまま愚痴って終わっていたと思いますが、今はスマホで軽く検索すればすぐに企業の電話番号やメールアドレスがわかります。
 クレームを非常につけやすい時代になっていますし、企業も消費者のクレームにはかなり敏感になっています。

 もちろん、クレーム対応をする電話センターのオペレーターは、クレームの電話をある程度傾聴し、今後の対応を検討するなどの無難な回答をして電話を切ることになります。
 今回のようなテレビCMであれば、ある程度対応方針も決まっていたはず。
 ただ、問題になるのはクレーム電話をオペレーターが対応し終わっても、テレビCMは流れ続けている点です。
 当然、クレームをした人は電話をしたのに対応しない企業側の姿勢にさらにストレスを募らせることになります。

 そういう意味で、テレビCMを流せば流すほどクレームをした人の怒りは大きくなっていたはずで、ネット上での話題とは逆に、クレーム電話の数が日に日に増え、クレームする人のイライラが日に日に高まっていた可能性があるわけです。

 そもそも世の中に100%の人が賛成してくれる表現というのは存在しません。
 「未来の子供を大事に」といえば「老人をおざなりにするな」と反論されます。
 「女性がすばらしい」と「男性がすばらしい」という表現はそれぞれ同意と反論を生むことになります。
 
 テレビCMは「マス」に届けることができる広告手段で、見たくない人にも届いてしまうというデメリットが実はあります。
 今回の日清のテレビCMは「若い世代にエールを贈ることが主旨」だったそうですが、おそらくはメインターゲットではない人たちの神経を逆なでしすぎた結果となり、中止に至ったのではないかと想像できます。

 一般的には「テレビCMが視聴者に届きにくくなった」と業界関係者が困っている昨今で、ある意味、狙ったターゲットとは違う層に届きすぎてしまったことによって放送中止になったとしたら、実に皮肉な出来事ではあるといえます。

 いずれにしても、今回のテレビCMはあくまで第一弾という位置づけのようですし、今回の騒動を通じて日清食品の関係者の方々は、あらためてもっと「バカやろう」というエールを届けるべき人達に届ける必然性を感じておられるのではないかと思いますので。

 今回の騒動から学んだことを上手く反映されて、我々の予想を上回るようなカップヌードルらしい攻めの第二弾CMを公開される日を、期待したいと思います。



Business Journal  5月10日(火)6時1分配信
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160510-00010001-bjournal-bus_all

日清カップヌードルが八方塞がり
…中止CM擁護の声が大きくなるほど苦境が深刻化

 4月、日清食品の「カップヌードル」のテレビCM放送が開始から1週間ほどで中止になったことが話題となった。

 日清にとって本当に難題なのは、クレーマーからの批判ではなく、同社を応援してくれる有名人の声が思いのほか大きくなってしまったことで、「引くに引けなく」なってしまったことだ。
 「負けるな」
 「初心を貫け」
 「日清は正しい、クレーマーが間違っている」
などと応援され、
 いつの間にか消費者と喧嘩をしなければならないような状況に追い込まれてしまった。
  社内でも
 「やっぱり続ければよかったんだ。良識ある人はわかってくれているんだ」
などと中止反対派の声が大きくなっているのではないか。

 日清は、同じコンセプトのCMは継続するとしているが、今回中止になったCMより柔らかくなると、応援してくれていた人が
 「なんで妥協するんだ。もっと過激にすればいいのに」
となり、その逆だと
 「そこまでやれとは言わなかった」
となる可能性がある。

 同じようなCMを放送して売上が一時的に上がれば、日清は応援派の人に
  「そらみろ、俺が言ったように間違ってなかっただろう。
 売れたということは、消費者が支持してくれたということだ。
 クレーマーに勝ったんだ」
と言われる。
 
 しかし、そもそも日清は消費者と対決したいわけではないだろう。
 たとえその相手が「クレーマーだとしても」である。
 ましてや「勝った」「負けた」と言われたり、「信念を貫く」「貫かない」という問題にしたいわけでもないはずだ。
 にもかかわらず、
 「消費者に叩かれたからCMを中止にした」
 「消費者から批判されたから中止した」
という言い方をされるのは、日清としては非常に迷惑だろう。
 日清としては、
 「消費者の皆さまから、多くの貴重なお声、ご指摘をいただいたので、検討した結果中止させていただきました」
という形にしたい。

●消費者の区別なし

 消費者を相手にする業界では一般的に、
★.クレームを「批判」ではなく「苦情」
 「ご指摘」「ご要望」「ご意見」「ご忠告」と呼ぶ。
 消費者をクレーマーと呼んだり、
 「消費者に叩かれた」
 「消費者に批判された」
というような消費者に対して失礼な表現は使わない。
 「貴重なご指摘、ご意見をありがとうございました」
とする。

 また、企業にとって消費者とは、自社製品の購入者以外も含む。
 なぜなら、これから買ってくれるかもしれないからだ。
 新規のお客が増えれば、企業にとってこんなにありがたいことはないので、消費者を区別することはない。
 ましてや、消費者を一方的に批判者、因縁を付けている人だと決めつけることなどしない。

 それを十羽ひとからげにクレーマーだと決めつけ、消費者を不愉快にさせることを言う第三者の人たちは、企業にすればまさに「ありがた迷惑だ」。
 しかし、これも口が裂けても言えない。
 なぜなら、そういう人たちも同じ消費者、お客だからだ。

●消費者がヘビークレーマー化の恐れ

 もうひとつ、消費者を相手にする企業が注意しなければならないことがある。
 
 カップヌードルという若者向け商品の特徴からすると、CMに対しクレームを言っている人たちは、それを食べながらパソコンや携帯電話に向かって入力している可能性がある。
 そんな日清からすると貴重なお客に、
 「日清は有名人を使って、
 『批判している人たちは客ではなくて、ただ因縁を付けているチンピラだ』と代弁させている」
と誤解される可能性がある。
 もちろん、「そんなことを日清がすることはない」と頭でわかっていても、自分たちの存在を否定されると偏屈になるのが消費者だ。

 そう誤解した消費者が、手も付けられないようなヘビークレーマーになってしまう危険性がある。
 そうなると、今度はほかのメーカーのカップ麺を食べながら、嵐のごとく不平不満をぶつけてくるかもしれない。
 消費者を相手にしている企業にとって、ヘビークレーマーをひとりでも少なくすることは命題である。

 さらに心配なことは、ここまで「あのCMは良かった」「好きだった」という有名人を含む消費者の声が大きくなると、今まで気にしていなかった消費者が「どんなCMだったかな」とインターネットで見るようになる。
 そして
 「あの人が『良かった』と評価するということは、逆に『悪かった』と思う人が多いのではないか。
 どんなCMかじっくり見てみようかな」
という視点で見る場合と、そうではない(素直に見る)場合では、印象が変わってくる。

「ああそうか、ここがみんなが嫌だと言っているんだ」
「すごい上から目線だし、確かに消費者をバカにしているみたい」
「女性を馬鹿にしている。女性はカップヌードルを食べないと思って、無視したのかな。
 不愉快だと感じる人がいるのも無理ないな」
「なんでこんなCMをつくったのかな。
 やっぱり大企業だから、何をやっても許されると思っているんだろうな」
「応援する声が強くなって風向きが変わってきたから、有名人使って褒め殺し作戦に出たんだ」

 日清は消費者からこのように思われる危険性がある。

●日清の本音

 消費者はわがままであり、あまのじゃくだ。
 企業にとっての命題は、そんな消費者をいかに味方につけるかだ。
 素直でない消費者は「本当、いいCMだ」とはなかなか思ってくれない。
 「こんなCMのどこが良いのだろう。
 どうせ日清にオベンチャラしたい人が、良かった、好きだと言っているだけなのだろうな」
となる可能性がある。

 ましてや、自分が嫌いな有名人が褒めていると、それだけでその企業が嫌いになることもある。
 だからCMは好感度が高い人を使うのだ。
 「ファンになってくれとは言わないが、せめて嫌いにはならないでくれ」
という傾向が、大企業になればなるほど強くなる。
 日清としては
 「CMのことなんかどうでもいい。
 カップヌードル食べておいしかったと言ってくれ」
というのが本音だろう。

 筆者は事業者向けの講演で、
 「クレームが多い企業ほど消費者に期待されている証だ。
 期待しているからこそ何かを伝えたいのであって、期待していない企業には何も言わない。
 クレームが多いことを喜ばなければいけない」
とよく言っている。
 今回のCMに関しても、日清が注目されているからこそ多くの反響があったのであり、どうでもいい企業には、誰も何も言わない。

 大企業は、お客からのどんな声に対しても誠意をもって対応している。
 その声を聞いてどうするかは、それぞれの企業の判断であり、外部の人間には計り知れないものがある。

 日清の本音は、
 「著名人の皆さん、良識のある皆さんだからこそ、そっと見守っていただけないでしょうか。
 私たちの大切なお客に向かって機嫌を損ねるようなことは言わないでいただけないでしょうか」
ということではないか。

(文=垣田達哉/消費者問題研究所代表)




【なんとなくも】



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2016年4月9日土曜日

紙袋に爆弾見え隠れ=「凝ってる」「二度見した」―テロ対策ポスター好評

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爆弾がみえる!3Dポスターテロ対策東京パートナーシップ。The Anti-Terrorism poster that a bomb appears and disappears.
2016/02/17 に公開   視聴回数 309 回
チェンジング効果を利用し、見る角度を変えると袋に入った爆弾が見えるテロ対策東京パ­ートナーシップのテロ防止ポスター。『不審物発見時「さわらない、ふまない、けとばさ­ない」を守り「何かおかしいな」と思ったら迷わず通報』。


時事通信 4月9日(土)4時45分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160409-00000006-jij-soci

紙袋に爆弾見え隠れ
=「凝ってる」「二度見した」―テロ対策ポスター好評・警視庁

 よくある紙袋だが、角度を変えて見ると「爆弾」が中に―。

 不審物への注意を呼び掛ける警視庁のテロ対策ポスターが好評を得ている。
  昨年11月のパリ同時テロの直後から東京都内に掲示されると、ツイッターに「凝っている」「二度見した」とコメントが相次いだ。
 書き込みは4月も続き、気に入って持ち帰った海外の治安関係者もいるという。

 ポスターは伊勢志摩サミットや2020年東京五輪・パラリンピックを見据え作成した
 「テロを許さない街づくり」などをテーマに昨年5月、広告代理店のコンペを実施。
 紙袋のイラストに「何?」の文字をあしらったデザインが最高評価を得た。

 これに警備部の警察官が一工夫を加えた。
 見る角度によって中に隠された爆弾の絵が浮き上がるよう「チェンジング」という特殊な加工を施した。

 「さわらない、ふまない、けとばさない」。
 不審物を発見した際の注意点を簡潔に記し、
 「迷わず警察に通報してください」
と呼び掛ける。

 ポスターは6500枚余りを印刷。
 11月中旬以降、駅や集客施設に掲示した。
 たまたまパリ同時テロの1週間後だったこともあり、直後から評判を呼んだ。

 ツイッターでは、
 「二度見しちゃいました! 実にタイムリー」
 「凝ってるな。通り過ぎてから振り向いてしまった」
とのコメントが写真と一緒に掲載された。
 好意的な書き込みは4月に入っても続いている。
 JR東京駅で8日、ポスターを眺めていた会社員の女性(26)は
 「3Dのようでいい。立ち位置を変えて見てしまいました」
と話した。 

2016年4月3日日曜日

「伊藤忠の住まいクレヴィア」CM:3Dペンを使ったトリックアート動画

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伊藤忠の住まいクレヴィア トリックアート公開中!
2016/03/17 に公開
立体的にものを描く事を可能にした3Dペンで新たなアイデアを表現しました。



Yahoo!ニュース20th  2016年4月3日 7時0分配信 柳内啓司  | メディア・プロデューサー
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yanagiuchikeiji/20160403-00056148/

【話題の動画】3Dペンを使ったトリックアート動画が未来すぎる

 「伊藤忠の住まいクレヴィア」CMのトリックアート動画が、未来すぎると話題です。
 この動画は、YouTube上で110万回再生、Facebook上では187万回再生を超えており、さらにTwitter上では、
 驚きの声が上がっています。
 絵はもはや2次元だけのものじゃなくなりました。まずは、3Dペンにて作られた絵が出来るまでの動画をご覧ください。

 最近では2次元の絵が3次元の立体に見えると話題のトリックアートも多いです。
 しかし、空中に絵を書くとなるとどうでしょう?

■絵を描く画材はパソコンや画用紙の中だけではない

 みなさんは空に絵がかければ面白いと感じたことはありませんか?
 近年の3D技術の発展は素晴らしいです。
 コンピューターグラフィックスが2Dから3Dになり、映画もプリンターでも、ゲーム機ですら3Dを名乗る時代です。
 そんな中、ついに進化を遂げたのが3Dペンです。

 このアングルだけだと、3Dに見せかけているだけじゃない? 
 と疑いの眼差しを向けることになります。
 絵を描く様子が直接見たいと思っていると、ちゃんと絵を書いている姿もあります。

 間違いなく3Dです。
 インクを上に伸ばしており、伸ばしたインクはそのままの形を保って固まります。
 立体に絵を描くって面白いですね、まるで未来からやって来たロボットの、ひみつ道具を使っているような光景です。
 3Dに描いたインクを重ねることで、複雑な木や人間も描かれています。

 折角3Dで作られている作品、ですが、見る側の動画は3Dではありません。
 描かれた絵を別アングルから見たい!
 そういった気持に答えてくれるようにカメラアングルが工夫されていて、3Dで描かれたことを最大限まで活かしたカメラアングルがいい味を出しています。
 ぐるりとカメラが回り込み、正面に来た時に絵が重なり町並みが描かれます。

 コチラのCMはメイキング動画もありますので、興味のある方はどうぞ。
 CMで公開されている動画のアングルだけでなく細かく描かれた動画の世界観をより詳細に見ることが出来ます。


●【メイキング】トリックアート~CREVIA CREATIVE CHALLENGE~ 3,820
2016/03/17 に公開
立体的にものを描く事を可能にした3Dペンで新たなアイデアを表現しました。

 たった一分で終わらせてしまうのが短く感じ、「もっと見たい!」そう思わせる凄みのある動画です。
 3Dペンが描く新しいアートの開拓となりそうです。

■3DペンのCMが話題に理由

 3DペンというまだCMに使用されていなかった、新しい要素を積極的に取り込み、その特徴を1分間の動画にまとめ、完成度が高かったのが注目を集めたと推測されます。
 特に3Dペンは、多くの人に馴染みが薄く触ったことは愚か、見たことも無い人が殆どです。
 そんな新しい技術を用いて、1枚の絵をしっかり書き上げているのは素晴らしいです。
 3Dペンの個展やらイベントも行われてきているようで、近い将来3Dペンでの絵はもっと身近なものになっていそうです。

柳内啓司
メディア・プロデューサー
柳内啓司/ヤナギウチケイジ1980年生まれ。東京大学大学院卒。在学中に㈱サイバーエージェントにてウェブ広告制作に携わった後、㈱TBSテレビに入社。バラエティやドラマの番組制作技術、社内ベンチャーでの事業立ち上げなどを経て、現在はネットとTVが連携した番組の企画・宣伝を担当。一貫してインターネットを絡めたクロスメディア企画に携わる。コミュニケーション、テクノロジー、キャリアなどをテーマにしたコラム執筆や著名人へのインタビュー取材も多数。著書:『人生が変わる2枚目の名刺』『ご指名社員の仕事術』 連載中:『偉人大学』(ライフハッカー)『ウォッチ!』(Yahoo!ニュース個人)





https://www.youtube.com/watch?v=GJyyXXCfkv0
YaYa 3dペン 日本初上陸3DPen 日本3Dプリンター株式会社
2013/12/24 に公開
子供の頃に童話で「紙に描くと絵が本物になるペン」というお話を聞いたことがあるでし­ょうか。「あんなペンほしいなぁ」と思っていた方もいると思います。




【やってみた】3Dペンを使ってみた!
2015/06/16 に公開
「プロの芸人がYouTuberになったらもっと面白いんじゃないか。」・・・ 119,285
『THE MANZAI 2014』の舞台で言い放った一言をきっかけに、
本物のYouTuberへの一歩をふみだした博多華丸・大吉!