2016年10月31日月曜日

医療現場を救う 町工場の技:患者に負担をかけないドリルを作ろう!

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● 発熱を抑えるドリルの開発


ガイアの夜明け 2016年10月25日 2016 10
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町工場の技術で、患者に負担をかけないドリルを作る!

 骨折でプレートを入れたり人工関節を入れる手術で使われるのが医療用ドリル。
 ただ医師に聞くと、骨の表面でドリルの刃先が滑ってしまい、穴を開けづらいことが多く、「最も使われる術具のはずが、最も軽視されてきた」と話す。
 この状況に目を付けたのが鳥取県西伯郡のビックツール。
 従業員60人の中小企業で、ステンレスなど金属に穴を開けるための工業用ドリルの製造販売を手がけてきた。

 2年近い歳月を経て整形外科用のドリルの試作を重ね、医師たちからも「こんなドリルは見たことがない」という画期的なドリルを開発。
 先端部分が三日月のような形で、硬く滑りやすい素材でもしっかりと刃先で捉え、鋭い切れ味で穴を開けることが出来るという。
 そのビックツールが次に取り組み始めたのが、歯科用インプラントを埋め込む際に使うドリルの開発。
 最大の課題は、切削時の発熱を抑えられるかどうか...実現すれば、患者の負担が大きく減るという。
 非常にハードルの高い挑戦が始まった。

■「携帯できる点滴」を作る!医師と町工場がタッグを組んだ!

 「もう〝点滴を吊るす〟という発想をやめたいんです...」こう話すのは、神奈川県川崎市で地域医療を担う総合川崎臨港病院の渡邊嘉行院長。
 重力を利用して滴下させていく点滴の構造は100年以上変わらない。
 専用のスタンドを手放せず、歩くにも不自由で、スタンドが転倒し事故につながる危険を伴っている。
 「携帯できる点滴があれば、患者さんの負担を減らせます」渡邊さんは、患者と向き合う中で生まれたアイデアを実現して欲しいと、ものづくり企業が集まる研究会に積極的に参加しアピールを続けてきた。
 そこで出会ったのが、創業50年の入江工研。
 半導体の製造現場に欠かせない「真空の空間を作る」技術に長け、自分たちの技術を別の業界で活かせないかと模索していた。
 新規事業担当チームは、得意の真空技術で点滴を全く新しいものにしようと、取引先の町工場と手を組み開発し始めた。